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介護人材交流協同組合の解散に向けて

8月21日(水)

介護人材交流協同組合の臨時総会がありました。

介護人材交流協同組合とは、2016年に県内の介護法人7社が集まり、介護人材不足、質の高い外国人材受け入れを目指し立ち上げた組合です。

そこから新たな組合員も加わり13法人で組合を運営してまいりました。

しかし、コロナ禍による外国人の入国困難、育成就労制度の開始も鑑み、組合活動として外国人実習生を受け入れることをやめ、組合解散を決定しました。


今まで、外国人材を受け入れるにあたり組合の設立は絶対条件でした。しかし、特定技能制度ができ、有能な外国人材を職員として入国させることができるようになりました。また、実習制度における日本優位の制度設計では、たとえ育成就労制度に移行したとしても、実習生に対する教育提供は現時点で努力義務、労働者としての権利保護は受け入れた企業の考え方によってバラツキがでると想像されます。

そもそも、実習制度は改定前も含めると20年近い運用がされていた制度です。しかし、20年のほとんどが、外国人を下位に見た処遇、実習計画に反した実務、人として扱わない企業が後を絶ちませんでした。20年も実習生制度という看板で実質的な労働者を受け入れてきた日本が、

いまさら「外国人を大切にします」「今度こそ本当に育成して就労させます」って実際やれるかどうかは不透明です。

こんな背景もあり、実習生を受け入れてきた組合を解散し、弊社の方で特定技能者を支援できる

「登録支援機関VACREWORLD」を立ち上げ、組合所属の技能者を移行してきました。

そして臨時総会にて、正式に組合解散が決議され、これから2ヶ月かけて清算人と共に、登記解除や経理の締めをおこなっていきます。


委任状も含め全法人がお集まり頂きました。


私も立ち上げから代表理事として、外国人材の第一線で悩みながら、失敗しながら、心折れ

そうになりながら歩んできました・・・。

そんな私を支えてくれたのが理事の皆様はじめ、組合員の方々です。

この組合員さん方でなければ、こんな小さな組合はすぐに潰れていたと思います。

みんなで長野の福祉を憂い、受け入れた実習生、技能者たちの将来を考え、そして一緒に働く各法人の現場職員の事を第一に考えて組合運営ができたことは、私にとっても貴重な財産であり、

受け継いだ「登録支援機関VACREWORLD」でもこの想い、覚悟は継承していきます。


個人的にはトップや表舞台に立つのは非常に苦手な私でした。

できれば裏方や、縁の下の力持ちポジションが好きなタイプです。

こんな私でも8年間組合の最前線に立ち、皆さんを先導できたことは自分でも驚きでした・・。

組合解散が決まり、ほっとしたのもありますが、当初13法人で夢見たことが実現できなかったことは心残りでもあります。

だからこそ、これから自分ができること、やらなくてはいけないことは、自分に甘えず、引き続き精進していきたいと決意しました。


これからもよろしくお願いします。

組合員の皆様、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします。



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