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Interview
介護福祉士国家試験
合格者に聞きました!
特定技能外国人
インタビュー
グエン ティ チャム アインさん
(NGUYEN THI TRAM ANH)
■出身国:ベトナム
■有限会社わが家/2020年12月入社
■介護福祉士
Q なぜ日本(長野)を選んだのか?
私が日本(長野県)を選んだわけではなく、送り出し機関が選びました。
私は海外に出るのが初めてだったのでとても不安でした。ネットで色々情報を見ても、いいことしか載ってないんですよね。
でも自分の中では、場所とか、会社とか、縁があればいい所に行けると思っていました。
日本に来て、周りにベトナム人は少なかったんですけど、組合の人たちがみんな優しくて…みんなゆっくり喋ってくれるんです。だから、それで何も不安がなくなりました。
また、仕事をしていくうちに、ここ(長野)はすごくいい場所だなって思うようになって、もう絶対自分のお兄ちゃんもここに連れてきたいって思って、連れてきました。
みんなに伝えたいのは、とにかく1回来てみてください!ということです。
Q 国家資格(介護福祉士)取得に向けて努力したことは?
技能実習生として豊科の学校に通っているときに、介護福祉士という資格があることを知りました。
日本は環境もいいし、この仕事も自分に合うし、絶対ずっと日本に住みたい、息子もここに連れてきたいと思って。介護福祉士になったら、息子も連れてこられるし、自分もこの仕事がずっとできるようになるから、資格を取ろうと思いました。
介護福祉士の試験は、日本人でも落ちる人がいると聞いていたので、最初に日本語を勉強しないと、介護福祉士の勉強も難しいのかなと思いました。
それでまずは、日本語能力試験(JLPT)のN3を受験しようと思い、職場で技術を学びながら、日本語の勉強もして、合格することが出来ました。それでも、N3レベルの日本語力では普段の会話しかできないので、介護福祉士の資格が取れるように、そして皆さんに近づけるように、もっと日本語を勉強しなきゃいけないって思って、N2も受験して、合格してから介護福祉士の勉強を始めました。並行して、N1合格に向けての勉強もしていました。毎日最低でも21時~24時まで、遅いときは25時過ぎまで勉強していました。
無事介護福祉士に合格して、ベトナムと日本を自由に行き来することもできるようになったので、ちょっと近くなった気がします。
Q なぜ日本(長野)を選んだのか?
Q なぜ日本(長野)を選んだのか?
Q 介護という仕事について、外国人の立場としてどう思うか?
(介護以外の)他のお仕事をしてきた人たちにとっては、介護ってちょっと難しいんですよね…ルーティーンでできる仕事ではなく、他の仕事と内容とかも全く違うから。
でも、日本に来て最初に介護の仕事をした人は、多分ずっと続けられると思います。
最初はうまくいかず、違う仕事してみようかなと悩んだこともあるけど、私は乗り越えることができました。そういった経験があるから、後輩たちに大丈夫だよって色々フォローもできるようになりました。
この仕事は答えがないから大変かもしれないけど、やりがいを深く理解できれば続くと思います。
Q 外国人に選ばれる企業になるためには?
正直長野県は時給が低いんですけど、みんな優しいし、色々面倒見てくれる人が周りにいるから、働きやすいし、過ごしやすいと思います。
東京とか都会って、時給が高いんですけど辞めてしまった人も多いんです。仕事ってお金も大事だけど、それが全てではなくて、職場環境もすごく大事で、優しくフォローしてくれる人がいるととても心強いと思います。
(特定技能の在留資格で働こうと思っている)
母国の後輩たちに、先輩としてアドバイスをお願いします!
介護の仕事は難しくて大変ですが、うまくできるようになると、本当になんでもできるようになると思うので、頑張ってください!
あと、私が日本に来る前、先輩から「日本人は厳しくて冷たい」と聞いてそういうイメージだったんですが、そんなことないよって伝えたいです。この仕事の特徴っていうか…優しい人じゃないとできないと思うんです。なので、社長や主任、リーダーが厳しいとか怖いとかそういったことはないと思うので心配しないでください。
好きな食べ物は?
お寿司と焼肉!
お寿司はとくに
マグロが好き♪
嫌いな食べ物は
ありません
長野での生活・
休日の過ごし方は?
買い物やスタバ、お寿司を
食べに行ったりしています。
小さな畑で野菜も作って
います!11月に宮田村の
文化祭で踊りを披露するために、
月に2回、おばあちゃんたちと踊りの練習をしています。
仕事をしていて
嬉しかったことは?
沢山あります!
その中でも、利用者様ご家族との
連絡帳でのやりとりの中で、私に
「介護福祉士合格おめでとう!」
「アインちゃんおかえり」と
メッセージを書いてくれた
ことが嬉しかったです。
今後の目標は?
ビジネス日本語能力試験に合格したいです。今、仕事で電話対応もしているんですが、もっとうまく対応できるようになりたいんです。日本語能力試験(JLPT)のN1にも、もう1回チャレンジしたいです!
受け入れ施設情報
代表インタビュー
有限会社わが家
代表 大石ひとみ様
ー特定技能外国人を採用したメリット・デメリットを教えてください
最大のメリットは、安定したスタッフが増えたことです。また、日本人スタッフに良い刺激を与えることができました。
弊社は数年前からSDGsの取り組みを行っており、国籍や性別に関わらず、皆で協力し合って頑張ること、個々の目標を達成するためにお互い応援し合うことをコンセプトを掲げていました。そこに外国人スタッフが加わり、異なる国籍や文化を持つ人々と業務を共にすることで、共通の認識が生まれ、SDGsの取り組みを深めることができました。
デメリットはほとんどないと思います。ただ、外国人スタッフの多くがSNSを使って情報を得たり、人と繋がったりしているので、その中で得た情報や人間関係を、どう個人の責任で選び取るかを身に着けさせることが必要です。
ー組織内の変化はありましたか?
外国人スタッフの教育する際に、プリセプター制度を採用しました。その結果、プリセプターを務めた日本人スタッフは、自らの介護技術や福祉に対する考え方を見直すようになって、逆に学ぶこともありました。さらに、業務の標準化も実現しました。
また、単身で来日した外国人スタッフの立場に立ち、何をしてほしいか考えて行動することは、高齢者介護の本質である「相手の身になって考えること」を再認識する良い機会となりました。
ー経営面での変化はありましたか?
外国人スタッフを雇用することで、現場の人員を確保し、中間管理職への経営教育が実施可能になりました。これにより、各事業所の管理職は収支を理解し、安定した経営予測と努力が可能となりました。社員一人ひとりが、自分の仕事が会社全体の利益にどう繋がっているのかを意識するようになったことで、組織全体の底上げにつながり、結果として売上が向上しました。
ー外国人雇用において、日本人スタッフとの待遇の差が課題として挙げられることが多いですが、貴社ではどのように対応されていますか?
外国人スタッフの採用にあたって重視したのは、「平等」と「公平」の区別です。全員を全く同じにするのではなく、一人ひとりの状況に合わせて適切なサポートを提供することが重要だと考えています。
例えば、日本語が堪能でない外国人スタッフには、日本語のサポートが必要になります。これは特別扱いではなくて、彼らが仕事で力を発揮できるようにするため支援です。
同様に、日本での生活に慣れていないスタッフに対しては、生活面での支援も必要だと考えています。これは、日本人スタッフとの間に不公平感を与えず、安心して仕事に取り組める環境を提供するためです。
このように、外国人スタッフへの支援は、特別扱いではなく、多様な人材が活躍できる公平な職場環境を実現するための必要な取り組みだと考えています。
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